人はみなたくさんの可能性のタネを持っています。
蓮もまたタネを持っています。
蓮のタネはすごいんです。
遺跡の中から発見された蓮のタネでも、
長年の眠りから覚めて芽が出て花を咲かせます。
埼玉県行田市の蓮。
今から52年前の1971年(昭和46年)のことです。
市では焼却施設建設のため工事が行われていました。
掘削によってできた水が溜まって池となり
地中深く眠っていた蓮の実が静かに目覚めたのです。
その後、調査の結果により行田蓮(古代蓮)は1,400年から3,000年前の蓮だということが
わかりました。
また岩手県平泉の中尊寺では
奥州藤原氏第4代藤原泰衡の首桶に納められていた蓮の実。
1950年(昭和25年)金色堂発掘調査の折に発見されました。
蓮の権威である大賀一郎博士に種が託され門弟によって開花が実現。
800年の眠りから覚めた蓮は今も地元平泉をはじめ
戦いの相手だった鎌倉にも友好の証として贈られ、夏になると
人々の眼を楽しませてくれています。
何かのきっかけで、数千年の眠りから覚める蓮。
私たち人間も「可能性のタネ」をたくさん持っています。
でもそれを眠らせているケースが多いのです。
自分にも可能性のタネがある!と意識して
タネを起こし育てる!
すると、葉から始まり軸を伸ばしつぼみを付け大輪の花を咲かせることができるのです。
蓮は美しい姿を見せて私たちを応援してくれています。
可能性のタネ、眠らせたままではもったいないのです。
今日もよき日!