「白い仲間」~写真展をふりかえる~

今年の写真展で展示した写真はすべて今年撮影したものばかり。

これは6月11日、ベトナムはハノイの郊外。
この日は暑いのが大好きな私もびっくりなくらいの暑さだった。
白い蓮ばかりが咲く池のまわりを歩きシャッターを押す。
あまりの暑さに流る汗が目になだれ込み沁みる。

池にはさまざまな姿の蓮がいる。
つぼみのモノ
ふわっと咲きはじめたモノ
凛と咲くモノ
風に揺られて首をかしげているモノ
咲ききった姿で蓮台がむき出しのモノ

どれひとつとしておなじ様のモノはない
みんなちがう

そんな中に二つ並んだ蓮をみつけた。
白い蓮のつぼみがふたつ並ぶ
並んでいる蓮は同じ白い蓮なのだけど様子がちがう
ひとつは純白
もうひとつは若草色の花びらに包まれている

ふたりは寄り添い天を見上げ進んでいる
そして向かう先はおなじ

泥の中から一本の軸を通し大輪の花を咲かせる
泥のような嫌なことも人生に肥やしとし自分の軸を持ち花を咲かせるのだ。

今日もよき日!

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